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ワイズマン
教えるのは水泳だけではありません!しつけ・意欲・思いやり・個性を磨く「スイミング」

 最近の社会を見ると、極端に他人への気配りや思いやりに欠けた行動が見受けられます。例えば電車の中の優先席。体力のある若者が席を占めて眠りこける。「座れるかもしれない」と乗り込んできた高齢者や、杖をついている人が目の前に立っていても知らん振り。「優先席では携帯電話の電源をお切りください」と小学生でも分かるアナウンスがあっても、堂々と携帯電話をする大人たち。マナーを守っている周りの大人たちは、不愉快に思いながらも口をつぐんでいる。「いけないこと」と知っているから、誰かが注意をすると舌打ちをしながらポケットに携帯電話をしまい込む。都会にいると日常的に目にする光景です。

 もちろん、そこが優先席であることに気がつかず、うっかり携帯電話を使ってしまう人もいます。注意をされるとにらみ返す、黙って席を移動する、食って掛かる。小学生にでも分かるアナウンスが流れていても、目の前に「電源をお切りください」とステッカーが貼ってあっても、です。人と交わるのが苦手、しかも規範意識を持たない「我慢することのできない人」は確実に増えているのが今の世の中ではないでしょうか。
 


「うまく生きていける能力」が必要です

 成長期の子供たちにとても見せたくない都会の一風景を紹介しましたが、少子化が進み、家庭では我慢することや譲り合う環境がなくなってきました。子供たちが巻き込まれる事件が多いため、「知らない人と話をしない」という習慣が当たり前になりました。大人も家族以外の人と関わりを持たない社会…。お父さん、お母さんが育った幼少時と比べると、確実に子供たちは大人の知り合いが少なくなっていると言えるのではないでしょうか。
 親が規範意識をしっかり持って、そして色々な経験を積ませなければ、行動力や判断力、コミュニケーション能力は育みにくいのです。ところが現代社会は、ともすれば知的偏重教育に走りがちです。学力重視の日常を送っていると、子供時代にこそ身に付けなければいけない“言葉遣いと立ち居振る舞い”がおろそかになります。

 

子供たちはやがて大人になります。社会に出る前に身につけるべきことはたくさんありますが、少子化で兄弟姉妹が少ない、学校では知育重視の傾向に拍車がかかっている、さらに地域社会は子供たちに望ましい環境ではなくなった……と、健やかに育てられる条件が揃っていません。子供たちがやがて飛び込む社会の中で「うまく生きていける能力」を身に付けさせるために、果たしてどのような子育てを行えばよいのでしょうか。
 

 
積極的になるための“5つの習慣”

 参考になる資料を紹介しましょう。子供時代は「夢中になる習慣」「やる気力が出る習慣」「競争心を育む習慣」「自信を持つ習慣」「自律する習慣」を育むべきだと主張している本を見つけました。3年前に講談社と東大脳研究会が東大合格者約千人に対してアンケートを行い、その結果をまとめた『隣の子どもはどうやって東大に行ったのか』に紹介されている“5つの習慣”です。家庭において“5つの習慣”を育むには、「食」「家族との日常のコミュニケーション」「生活習慣」「当たり前のことを当たり前に実行する習慣」「運動による刺激」「創造的な遊び」が必要だと指摘しています。
 一方、子供の生活の中で「父親との会話」の時間は、1日わずか30分程度というデータがあります。そうした生活環境の中で子供たちを「あるべき姿」、そして「ありたい姿」へと導く教育を行うことは容易なことではありません。

 ところが“5つの習慣”づくりに取り組んでいる場所が身近にあります。スイミングスクールです。あらゆるアンケート結果で子供たちの「習い事」の第1位を占めているスイミングスクールは、小学生では5人に1人が通い、小学校卒業までには大半がその経験をしているのです。さらに先に紹介した『隣の子どもはどうやって東大に行ったのか』では、東大合格者の59%が幼児期の「習い事」としてスイミング通いをしているのです。子育てのヒントがここにあります。


「水泳を通じて人間形成」を目指す!

 それでは、スイミングスクールとは何を目指している事業なのか? 「水泳を教えるところ」という見方をされるのが一般的です。確かに「水泳を教えるところ」ですが、「水泳を通じて人間形成」を目指しているのです。その恰好の場がプールです。

 

プールには水があります。泳げない子供にとっては危険と隣り合わせです。短時間で“水と友達”になることはできませんが、水に慣れ、やがて水を“怖い存在“とは思わなくなります。泳げることは自分の命を守ることにつながり、さらに記録への挑戦を目指します。目標ができれば選手コースに入り、「北島選手のようになりたい」と頑張る子も出てきます。
  しかし、大切なのはその成長過程です。「プールが怖い!」と泣いていた子が、やがて水に慣れ、水の危険を知り、水を克服していく。友達ができ、大勢の仲間の中でどのような行動を取ればよいのかを知っていく。ルールを守り、挨拶ができるようになる。できないと思っていたことができるようになり、少し難しいことにも挑戦していく勇気や、努力の大切さを知るようになる。こうして社会に飛び出すための心と体が育まれていくのです。つまり、スイミングスクールは「やる気」を育む「動機付け」をする場だということが分かります。
 

 

「やる気」を育む「動機付け」の構図

保護者の協力 楽しさを感じるとき プールの環境

運動場所の確保

達成感への賞賛

色々な経験の提供

出会いの提供

遊び感覚の運動

自覚できた進歩

好奇心と発見

人とのふれあい

練習と遊び

進級と競争

少しだけ難しいことへの挑戦

コーチと仲間とのふれあい


やる気=楽しさ=喜び=継続



「子ども手当」を有効活用して!

 生活習慣は育みがあって身につきます。育みがあって“道しるべ”が見えてきます。子供たちには、年齢に応じて、体力に応じて“5つの習慣”づくりをしている場所を考えてあげる必要があります。
スイミングスクールは水泳のレッスンを通じて、幼児期には幼児期に合った、学童期には学童期に合った社会性と運動能力を身につけるための指導カリキュラムを組んでいます。「当たり前のことを当たり前に実行する習慣」を身につけさせたいのです。この思いが「水泳を通じて・・・」と表現する由来なのです。

 現代社会は、子供たちを育てるには厳しい環境です。見ず知らずの大人が突然、刃物を振りかざして襲い掛かる。悲惨な事件があったばかりですが、だからこそ子供たちには安全な場所で、何にでもチャレンジする気持ちや、子供時代に身に付けるべき運動能力や、大人になって必ず必要になる“コミュニケーション能力”の芽を育む必要があると考えます。子供時代は様々な“習慣”を持つことで可能性を広げていく必要があります。どうか、お子さんにその機会を作ってあげてください。「子ども手当」はその機会を作ってあげるキッカケかもしれません。